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海の香り

ふるさとは見渡す限り緑の稲田
秋には黄金色の稲田が続く
平野部のど真ん中。
小さい頃から
青い海にあこがれを持って育ってきた。
たまにいく海は
潮の香りと波音、無限に広がる水と空の景色で
子どもの私に遥かな未知の世界への
夢をかき立ててくれた。

今また海とは遠い暮らしをしているけれど
昨日出会った人は、海辺の街から
あのなつかしい海の香りを運んできてくれた。
ひじきに海苔に鯛の味噌
潮の香りとともに
空と水が重なるあの青い地平線の記憶が蘇る。

こんなに世界は近くなったけれど
人間と人間が
ああだこうだ争っているけれど
やっぱり自然はずっと大きい。

人間が人間を
だましたり、殺したり、
疑ったり、だしにしたり。

この大きな自然の中で
ほんのひととき栄えている人間が
自然への畏敬を失ったとき
ひとの歴史は終わるのではないだろうか。

青い地平線を思いながら
生きていけば
きっと道を間違わない。